学会からのお知らせ

シリア文化遺産の保護や将来への継承に向けた提言「奈良メッセージ」

本年度(2017年度)より、UNDP(国連開発計画)からの委託を受けた奈良県立橿原考古学研究所を中心に、シリアの文化財関係者の人材育成事業(シルクロードが結ぶ友情プロジェクト(The Silk Road Friendship Project))がスタートします。

この事業のキックオフ・イベントとして、2017年7月11日から13日にかけて、奈良県立橿原考古学研究所とシルクロードが結ぶ友情プロジェクト実行委員会による国際会議『シリア世界遺産の次世代への継承を目指して-パルミラ 奈良からのメッセージ』が開催されました。

日本西アジア考古学会は、2014年には危機に瀕するシリア文化遺産に対する声明を発し、その後も保存・修復活動への協力を学会事業として進めています。
今回の国際会議に対しても後援に名を連ね、今後も学会に属する会員および様々な組織がこのプロジェクトをサポートしていく予定です。

国際会議では活発な議論がかわされ、最終日7月13日にシリア文化遺産の保護や将来への継承に向けた提言「奈良メッセージ」が採択されましたので、報告いたします。

奈良メッセージ英語版(PDF)  
日本語版(PDF) 

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7月に開催された国際会議(ご参考) 
国際会議『シリア世界遺産の次世代への継承を目指して-パルミラ 奈良からのメッセージ』
【主催】シルクロードが結ぶ友情プロジェクト実行委員会・奈良県立橿原考古学研究所
【後援】UNDP(国連開発計画)、外務省、文化庁、日本西アジア考古学会
【日程】平成29年7月11日(火)~7月13日(木)

■日本西アジア考古学会が2014年に発表したシリアの文化遺産破壊と流出に対する声明(2014年6月)(PDF)

■日本西アジア考古学会が実施した「シリア文化財支援事業」