関連する研究会等

シリア関連情報サイトについて

インターネット上のシリア関連情報サイト 

当学会員からの情報です。

シリア内戦は、既に7年目を迎えている。しかしながら、日本国内のメディアで現地の状況を把握することは容易ではない。とはいえ、インターネットが急速に発展する中、自宅のPSで現地メディアへアクセスする通信環境は大幅に改善している。特に、現地のTV番組をウェブ上で、ライブ視聴できるようになったことは画期的である。以下に、筆者が利用しているウェブサイトの幾つかを紹介して、現地状況の追跡を読者各位にお勧めしたい。
なお、それぞれのウェブサイトは、接続の難易度や安定性、画像や音声の良し悪しなど、まだ満足できない面もあるので、視聴に当たっては、それなりの工夫も必要である。

1.ウェブのTV ストリーミング・サービス(英語)Aljazeera:http://www.aljazeera.com/watch_now/

2.ウェブのTV ストリーミング・サービス(アラビア語)
1) Orient TV(シリア民営、UAEのドバイに亡命局を持つ):http://orient-tv.net/live/
  ※受信が安定しない時間帯があるが、反政府系の強力なメディアである。
2) Syrian TV(シリア国営): http://live.rtv.gov.sy/Sat.aspx?HQ=1/
3) Sama TV(シリア国営):https://wwitv.com/tv_channels/b6827-Sama-TV-Syria-live.htm
4) Syria News TV(シリア国営、Russia Todayを中継):
https://wwitv.com/tv_channels/b5975-S-News-Syria.htm
5) Aleppo Today(Halab Al-Yawm) (シリア民営、送信はイドリブ県か?):
https://wwitv.com/tv_channels/b5975-S-News-Syria.htm
6)Future TV(民営、レバノン):http://livefuturetv.com/
7) Jordan TV(ヨルダン国営):http://www.jrtv.jo/page.aspx?page_key=key_tv&lang=ar
8) Roya TV (ヨルダン民営):http://www.jrtv.jo/page.aspx?page_key=key_tv&lang=ar
9) Altaghier TV (イラク民営):
http://altaghier.tv/%d8%a7%d9%84%d8%a8%d8%ab-%d8%a7%d9%84%d8%ad%d9%8a/
10) Kingdom of Saudi Arabia KSD2 TV (サウディアラビア国営):
https://wwitv.com/tv_channels/b4374.htm
11) Al-Arabia TV (ドバイ民営):https://www.alarabiya.net/live-stream.html
12) Aljazeera(民営、カタル):http://www.aljazeera.net/broadcastschedule/

3.ウェブの他の情報サイト
1) シリア人権監視団 The Syrian Observatory for Human Rights: http://www.syriahr.com/en/
2) Revolutionary Forces of Syria media office: https://rfsmediaoffice.com/en/#.VytweWxf2M8
3) カタルの衛星TV、アルジャジーラが本年(2017年)7月7日に放映したドキュメンタリー「民衆とパワー People & Power」の「シリア:ジョーバル Syria: Jobar」がダマスカス首都圏の内戦状況を伝える貴重な内容なので紹介する。なお、番組のアーカイブ・サイトは、
http://www.aljazeera.com/programmes/peopleandpower/2017/07/syria-civil-war-arms-resistance-jobar-170704140713612.html


2017年12月17日(日)開催:関西大学国際文化財・文化研究センター「総合文化財学の構築を目指した5年間の軌跡」

関西大学国際文化財・文化研究センター 最終成果報告会
「総合文化財学の構築を目指した5年間の軌跡」のご案内

当研究センターでは、2017年12月17日(日)に関西大学梅田キャンパスにて、関西大学国際文化財・文化研究センター 最終成果報告会「総合文化財学の構築を目指した5年間の軌跡」を開催いたします。
当センターは、2013年から5年間にわたり、「国際的な文化財活用方法の総合的研究」を課題に、文理融合型の国際的な研究を推進して参りました。本報告会では、当センターが取り組んで参りました、多岐にわたる文理融合型の研究・活動について、さまざまな視点より報告致します。そして、エジプトのサッカラにあるイドゥートのマスタバ墓、およびバーレーンのバルバル神殿を対象とした、文化遺産の保存を目的としたプロジェクトの活動成果を報告し、その後現地の専門家との議論を通じて、今後の文化遺産の保存に向けた課題を明らかにすることを目指します。
詳細ポスター:http://www.kansai-u.ac.jp/chc/image/info/saisyuposter.pdf


2017年12/8, 2018年1/12, 2/16, 3/9開催:古代オリエント博物館ナイト講座

古代オリエント博物館では、下記の無料ナイト講座を予定しています。

時間:19:00~20:00頃
場所:池袋サンシャインシティ内(各回ことなります)

詳細はhttp://aom-tokyo.com/event/night.htmlをご覧下さい。

予定
■12月8日(金)
題目:「古代イラン宝蔵の山溪」
講師:大津忠彦(筑紫女学園大学文学部アジア文化学科教授・同大学附属図書館長)
場所:サンシャインシティ文化会館7階 会議室710

古代イランへの関心は、『聖書』やギリシア古典に登場するスーサやペルセポリスなどにはじまり、また、古墓副葬「秘宝」の数々も大きな契機のひとつ。正倉院白瑠璃碗で知られる「アムラシュ秘宝」の故地を検討する。

■2018年1月12日(金)
題目:「黒海・カスピ海北岸地域における鉄器文化成立期の諸問題 —銅柄鉄剣の問題にふれつつ—」
講師:村上恭通(愛媛大学東アジア古代鉄文化研究センター教授)
場所:サンシャインシティ文化会館7階 会議室710

アナトリア東部の影響を受けて青銅器文化を発展させたコーカサス地方南部に対し、その北部から黒海・カスピ海北岸にいたる地域ではさらに周辺的な青銅器文化が広がっていた。この地域における鉄器の導入から普及にいたる過程と様相について論じたい。

■2018年2月16日(金)   ※会場手配の都合により第3金曜日になります
題目:「仏教音楽のルーツ ―ゾロアスター教―」
講師:菅谷文則(奈良県立橿原考古学研究所所長)
場所:サンシャインシティ文化会館7階 会議室710

天平文化は、東大寺建立を代表とする文化で正倉院の宝物である。唐文化を受け入れ、昇華された宮廷と寺院がそのもとにササン朝ペルシャ文化があるとされてきた。ここ20年の考古学研究に依って、それらはササン本体の文化ではなく、ササン朝と唐朝に挟まれたソグド人が唐に移住した文化であることが明らかになった―楽器・音楽はその代表である。

■2018年3月9日(金)
題目:「古代シュメール農業と土地測量」
講師:前川和也(京都大学人文科学研究所名誉教授・国士舘大学イラク古代文化研究所共同研究員)
場所:サンシャインシティ文化会館7階 会議室710

メソポタミア最南部に生まれたシュメール文明は、麦作潅漑農業の高い生産力に依存していた。ここで耕地の形状、面積計算を記録している楔形文字粘土板を参照しつつ、当時の農業慣行や土地測量技術を復元してみたい。


2017年12月2日(土)・3日(日)開催:第1回 シルクロード学研究会

2017年度 第1回 シルクロード学研究会開催のお知らせ

21世紀に入り、世界の情勢は新たな状況を迎えています。これまでの価値観や地政学が揺れ動き、グローバル化が急速に進むなか、中央アジア、そして中央ユーラシアの重要性が高まってきています。このユーラシア大陸を東西南北に結んでいるのが、いわゆる「シルクロード」です。
 ユーラシア大陸の東端に住む私たち日本人にとって、かつてシルクロードは書物や映像を通してしか見ることができなかった憧憬の地でした。しかしながら、現在では、私たち自身が実際に現地を訪れ、調査活動を行い、その歴史と文化を解き明かすことができるようになりました。
 この研究会では、シルクロード沿いの国々で活動しているさまざまな分野の研究者が集い、情報や意見を交換することを目指しています。また、広くシルクロードに興味をお持ちの方々が自由にご参加いただければと思っています。

主 催:帝京大学文化財研究所・シルクロード総合学術研究センター
場 所:帝京大学文化財研究所大ホール
開催日:2017年12月2日(土)・3日(日)
参加費:資料代実費

日 程:
12月2日(土)13:00~17:30
    基調講演 バキット・アマンバエヴァ(キルギス共和国科学アカデミー)
     「キルギス共和国の世界遺産とその保護」
      ヴァレリー・コルチェンコ(キルギス共和国科学アカデミー)
      「チュー川盆地の仏教遺跡」
   研究発表 6名予定
  懇親会(19時~ ホテル古柏園)

12月3日(日)9:00~14:30 アク・ベシム遺跡を中心に
研究発表 9名予定

参加申込先:帝京大学文化財研究所内、「帝京大学シルクロード総合学術研究センター」宛てに以下のメールアドレスにて、
住所、氏名、所属、参加予定日、懇親会出席の可否を11月末までにお知らせください。
   teikyo.silkroad@gmail.com

宿泊について:会場周辺にはホテルがいくつかございますので、各自予約願います。
お問い合わせ:帝京大学文化財研究所
(〒406-0032 山梨県笛吹市石和町四日市場1566-2 電話055-261-0015 池田または櫛原まで)

ウェブページ・チラシはこちらから


2017年12月2日(土)開催:古代オリエント博物館講演会「羊皮紙とパピルス紙 ― その歴史と製法」

2017年 12月 2日(土)講演会のお知らせ

古代オリエントのモノがたり11: 羊皮紙とパピルス紙 ― その歴史と製法

 紙が登場する以前、情報・知識伝達の手段(書写材)として最も重要だった羊皮紙とパピルス紙。その製作に詳しい講師が、歴史と製作技法について映像や実演を通して解説します。
 実物に触れることのできる展示の他、パピルスや羊皮紙の切れ端に葦ペンと羽ペンで筆写できる体験もできます。

講師: 八木 健治( 「羊皮紙工房」主宰)

日時
2017年 12月 2日(土) 13:30~15:00
場所:サンシャインシティ文化会館7階会議室704・705室

※古代オリエント博物館と同じ文化会館7階ですが、エレベーターをはさんで反対側になります。 エレベーターを降りて右側にお進みください。

定員:事前申込不要。当日直接会場にお越しください。

参加費:500円。但し、博物館友の会会員は無料。

詳しくはこちら(古代オリエント博物館のサイトに飛びます)


2017年11月18・25日(土)12月3日(日)開催:関西大学国際文化財・文化研究センター「中期エジプト語講座中級」

関西大学国際文化財・文化研究センター「中期エジプト語講座 中級 2017」

当研究センターでは、2017年11月18・25日(土)12月3日(日)の3回にわたって「中期エジプト語講座 中級 2017」を開講します。
本講座では、「中期エジプト語講座 初級」で古代エジプト語の基本文法を学ばれた方、古代エジプト語の十分な学習経験のある方を主な対象として、1日目に「シヌへの物語」や「雄弁な農夫の物語」等の物語文学、2日目に当時の碑文資料、3日目に「死者の書」や「ピラミッド・テキスト」に代表される葬祭文書の読解に挑戦します。古代エジプト語をより深く学習されたい方は、奮ってご参加下さい。
詳細チラシ:http://www.kansai-u.ac.jp/chc/image/info/MiddleEg.seminar2017Middle2p.pdf


2017年11月25日(土)国際シンポジウム「栽培植物を通じた東西交流のはじまり -シルクロードの古層を探る-」

国際シンポジウム「栽培植物を通じた東西交流のはじまり -シルクロードの古層を探る-」

開催趣旨:
 近年、シルクロードの考古学研究は大きな転換点を迎えています。これまで考えられていたよりもはるか以前、約4000年前から様々なモノ・ヒト・情報がシルクロードを通じてユーラシア大陸の東西に伝わったことが判明しつつあるからです。この発見には栽培植物の拡散に関する近年の植物考古学研究の進展が大きく貢献しています。
 本シンポジウムでは、中央アジアや東ヨーロッパの考古遺跡から出土する栽培植物の研究に基づき、ユーラシア東西の「食」を通じた文化交流の起源について取り組むゲードレ・モツザイテ氏(リトアニア歴史研究所)をお招きして、最新の研究成果をわかりやすく解説していただきます。また、シルクロードの起源をめぐる最近の研究動向や家畜動物の拡散についての研究成果もあわせてご紹介します。

日時:11月25日(土)14:00-16:50(開場:13:30)

会場:東京藝術大学美術学部中央棟2階 第9講義室(http://www.geidai.ac.jp/access/ueno

使用言語:日本語(英語の講演には日本語逐次通訳が入ります)

主催:日本学術振興会外国人研究者短期招聘事業

共催:
科研費新学術領域研究「パレオアジア文化史学」(代表:西秋良宏)
科研費基盤研究B「中央ユーラシア高地民・低地民の相互交流と騎馬遊牧社会の成立基盤に関する考古学研究」(代表:久米正吾)

お問い合わせ:
東京藝術大学社会連携センター(担当:久米)
電話: 050-5525-2029
E-Mail: kume.shogo@pc.geidai.ac.jp

*入場無料。定員45名。事前申し込みは不要です。

プログラム:

14:00-14:05 開会挨拶

14:05-14:10 講演者紹介・趣旨説明 西秋良宏(東京大学総合研究博物館)

14:10-15:40 講演「古代ユーラシアでの栽培植物の拡散をたどる」ゲードレ・モツザイテ(リトアニア歴史研究所)

15:40-15:55 休憩

15:55-16:10 話題提供1「シルクロードの基層を探る最近の研究動向について」久米正吾(東京藝術大学社会連携センター)

16:10-16:25 話題提供2「古代ユーラシアでの家畜の拡散」新井才二(日本学術振興会特別研究員PD(総合研究大学院大学))

16:25-16:45 総合討論・質疑応答(司会:西秋良宏)

16:45-16:50 閉会挨拶


2017年11月23日(木)開催:上智大学研究機構イスラーム研究センター主催シンポジウム「中東イスラーム世界における都市空間」

上智大学研究機構イスラーム研究センター主催シンポジウム
「中東イスラーム世界における都市空間」(Sophia Open Research Weeks 2017連携)

【日時】 2017年11月23日(木) 17:00〜19:30
【会場】 上智大学四ツ谷キャンパス6号館301号室
【参加費】 無料

【プログラム】
岡田 保良(国士舘大学イラク古代文化研究所・教授)「古代メソポタミア都市の空間分節—聖域と俗域」
深見 奈緒子(日本学術振興会カイロ研究連絡センター・センター長)「中東の歴史都市における公と私;広場、街路、公共施設」
布野 修司(日本大学・特任教授)「イスラーム世界の都市ーアジア・日本・ヨーロッパとの比較」

*配付資料等準備のため、参加希望の方は上智大学イスラーム研究センターまでご一報いただけると幸いです。
*本シンポジウムは、大学共同利用機関法人・人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト地域研究推進事業『現代中東地域研究』および、上智大学学術研究特別推進費重点領域研究「イスラームとキリスト教他諸宗教の対立・交流・融和の地域間比較研究」の研究成果です。

*詳細・チラシはホームページをご覧ください。
http://dept.sophia.ac.jp/is/SIAS/achievement/171123.html
*会場の位置・経路の詳細については、以下をご参照ください。
http://www.sophia.ac.jp/eng/info/access/directions/access_yotsuya
http://www.sophia.ac.jp/eng/info/access/map/map_yotsuya

【問い合わせ】上智大学イスラーム研究センター:ias-iac@sophia.ac.jp


2017年11月18日(土)-19日(日)開催:新学術領域研究「パレオアジア文化史学」国際ワークショップ

新学術領域研究「パレオアジア文化史学」A01/A02班主宰 国際ワークショップ
”Across the Movius Line – Cultural Geography of South and Southeast Asia in the Late Pleistocene”のお知らせ

日時:2017年11月18日(土)、19日(日)
会場:INTERMEDIATEQUE内、ACADEMIA(東京駅、JPタワー2階)
http://www.intermediatheque.jp/

プログラムの詳細は、以下もご参照ください。
http://paleoasia.jp/organizer/2017/0909143203/

———
Saturday November 18th, 2017

13:00–13:15 Opening remarks (Y. Nishiaki)
13:15–13:45 Introduction (A. Noguchi and R. Ono)

Session 1: Regional Variability in Lithic Technologies

13:45–14:15   Environments and cultural change in the Indian Subcontinent: implications for the dispersal of Homo sapiens in the Late Pleistocene (J. Blinkhorn)
14:15–14:45   Behind the lines: technology, adaptation and interaction of humans in the maritime environments of prehistoric Island Southeast Asia (A. Pawlik)
14:45–15:30   Coffee break
15:30–16:00   The anatomically modern human colonisation of Island Southeast Asia and Sahul 65-70kya (C. Clarkson and K. Norman)
16:00–16:30   Emergence of bladelets in the Levant and its behavioral meanings (S. Kadowaki)
16:30–17:30   Discussion 1: Regionality and variability of lithic technologies

18:30–20:30   Dinner *


展覧会:11月12日(日)迄:古代オリエント博物館「古代オリエント カミとヒトのものがたり―神話の世界へようこそ―」

古代オリエント博物館 【秋の特別展】
古代オリエント カミとヒトのものがたり―神話の世界へようこそ―

2017年 9月 16日(土)~ 11月 12日(日)

 現代のように科学が発達する以前、文明が成立する前の太古の昔から、人々は世界の始まりや物事の成り立ちを理解するために神々の存在に思い至り、神々と人が織りなす物語によって説明しようとしてきました。これを私たちは神話と呼んでいます。現代にまで伝わる古代神話は今でも魅力的です。実際、私たちが親しんでいる現代の小説や映画などにも古代神話とよく似たストーリーのものも多く見られます。古代世界においても現代社会においても、神話や物語はエンターテインメントでもあり、社会的知識や道徳を共有するためのものと考えることもできます。
 本展では、ギリシア・ローマからエジプト、メソポタミア、インド、中国、日本にまで至る広大なオリエント世界の神話や物語を、そこに登場する神々や物語の一場面を表現した工芸作品などを通して紹介します。物語を楽しみながら、私たちの暮らしや社会における神話の意味・役割についても改めて考えてみたいと思います。

会期:2017年9月16日(土)~11月12日(日)
※この期間中コレクション展(常設展)は見られません
開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで) 
※ナイト講座当日は20:00まで延長(最終入場19:30)

入館料:一般 900円、大高生 700円、中小生 500円
(20名以上の団体割引、障がい者割引あり)

詳しくはこちら(古代オリエント博物館のサイトに飛びます)


2017年11月4日(土)開催:大エジプト博物館合同保存修復プロジェクトシンポジウム 「ファラオの至宝をまもる2017」

大エジプト博物館合同保存修復プロジェクトシンポジウム 「ファラオの至宝をまもる2017」

■趣旨:
私たち日本人のみならず、世界各国から高い関心が寄せられている古代エジプト文明の秘宝は、人類共有の貴重な文化遺産です。首都カイロにあるエジプト考古学博物館には、ツタンカーメン王の黄金のマスクなどをはじめとした数々の至宝が展示されていますが、開館から100年以上が経過して建物の老朽化が目立ってきた上、展示スペースや技術、人材も不足しています。こうした状況の中、日本政府はエジプト政府からの要請を受け、新しい博物館となる「大エジプト博物館」の建設に対する有償資金協力(円借款)を行うとともに、この博物館に付属する保存修復センターに対して2008年より、博物館の運営や展示品となる文化財の保存修復等にかかる技術協力を行ってきました。そして2016年11月より、「大エジプト博物館合同保存修復プロジェクト」を開始し、ツタンカーメン王の墓から出土した文化財を含むエジプトの至宝の調査、移送、保存修復を日本とエジプトの専門家が共同で行うことで、大エジプト博物館職員の人材育成および技術移転を図っています。本シンポジウムでは、日本がエジプトの至宝をまもるために行っている技術協力の取組みをご紹介します。

■主催:〔東京〕国際協力機構(JICA)、日本国際協力センター(JICE)、東京藝術大学
〔大阪〕国際協力機構(JICA)、日本国際協力センター(JICE)、東京藝術大学、 国立民族学博物館
■協力:文化財保存修復学会

■日時/場所/申込み方法等

〔東京会場〕
日時:2017年11月4日(土)14:00〜16:00(開場13:30)
場所:東京藝術大学美術学部中央棟1階第1講義室
アクセス:http://www.geidai.ac.jp/access/ueno
定員:180名
参加費:無料
東京会場のお申込みはこちら↓
https://goo.gl/forms/tmR3godPbhRHjlOt2

〔大阪会場〕
日時:2017年11月5日(日)14:00〜16:00(開場13:00 )
場所:国立民族学博物館2階第5セミナー室
アクセス:http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/access
定員:95名
参加費:無料
大阪会場のお申込みはこちら↓
https://goo.gl/forms/sO5i5Bpl8dmKudTj2

■主な内容:
14:05-14:15 ◆ JICA 講演 JICA における文化遺産事業の取組み
       JICA 社会基盤・平和構築部 都市・地域開発グループ第二チーム
14:15-14:50 ◆ 基調講演 対象とする古代エジプトの至宝の魅力
        河合望(金沢大学 新学術創成研究機構 准教授)
14:00-14:05 ◇ 開会の挨拶
       中村三樹男(大エジプト博物館合同保存修復プロジェクト 総括)
14:50-14:55 ◇ 休憩
14:55-15:10 ◆ 講演1 古王国マスタバ墓の壁画の移送と保存修復
       谷口陽子(筑波大学 人文社会系 准教授)
15:10-15:25 ◆ 講演2 ツタンカーメン王の服飾品を保存する—最前線からの報告
       石井美恵(佐賀大学 芸術地域デザイン学部 准教授)
15:25-15:40 ◆ 講演3 ツタンカーメンの戦車と儀式用ベッドの移送とその事前調査
       岡田靖(一般社団法人木文研 代表理事)
15:40-15:55 ◇ 質疑応答
15:55-16:00 ◇ 閉会の挨拶
       桐野文良(東京藝術大学 美術学部国際文化財修復プロジェクト室 室長)
司会:木島隆康(東京藝術大学 美術学部国際文化財修復プロジェクト室 教授)

■問合せ先:東京藝術大学 美術学部 国際文化財修復プロジェクト室 シンポジウム係
      〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
      メールアドレス:icchc@ml.geidai.ac.jp
開催日当日連絡先:080-8434-3122

詳細は下記URLをご覧ください。
http://geidai-icchc.geidai.ac.jp/


2017年11月3日(金)開催:国士舘大学イラク古代文化研究所40周年記念講演会「メソポタミア文明を探る−アッタールからウム・カイスヘ−」

国士舘大学イラク古代文化研究所
40周年記念講演会「メソポタミア文明を探る−アッタールからウム・カイスヘ− のお知らせ

40周年記念講演会「メソポタミア文明を探る−アッタールからウム・カイスヘ−」
2017年11月3日(金) 13:00〜16:00
会場:国士舘大学梅ケ丘校舎34号館B304
講演者:
星和彦(前橋工科大学学長・元調査隊員)
小口裕通(国士舘大学イラク古代文化研究所教授)
松本健(国士舘大学イラク古代文化研究所教授)

 国士舘大学イラク古代文化研究所創設40周年を記念しまして、「メソポタミア文明を探る−イラク古代文化研究所の発掘成果(2)−」を開催致します。今回の展示では、アッシリア時代を中心としたイラクのエスキ・モースル遺跡群、ローマ・ヘレニズム時代を中心としたイラク西南沙漠のアッタール洞窟・ヨルダンのウム・カイス遺跡を皆様に紹介いたします。
  展示では、エスキ・モースル遺跡群のテル・ジガーンから出土した土器片やアッタール洞窟から出土した織物、ウム・カイス遺跡の西円形劇場の3D模型を御覧いただけます。
 また、特別イベントとしてミニ講座(2回)と記念講演会も企画しておりますので、ご興味がございましたら是非とも足をお運びください。皆さまのご来訪心よりお待ち申し上げております。

イラク古代文化研究所創設40周年記念第3弾
企画展「メソポタミア文明を探る—イラク古代文化研究所の発掘成果 (2)—」

会期:2017年9月19日(火) 〜12月22日(金) 午前10時〜午後4時
閉室:土・日・祝日 ただし、10/8(日)、11/3(祝・金)は開室
会場:国士舘大学イラク古代文化研究所展示室
   (〒154-0022 世田谷区梅丘2-8-17 国士舘大学地域交流文化センター2階)

ミニ講座「メソポタミア文明を学ぼう!−調査員が語るイラクでの発掘成果−」
会場:地域交流文化センター1F講義室2
参加費無料、事前申込不要
各回先着40名
【第5回】2017年9月28日(木) 14:00〜15:30
「エスキ・モースルからみたアッシリアの興亡(前2500年〜前612年)」
小口裕通(国士舘大学イラク古代文化研究所教授)
【第6回】2017年10月13日(金) 14:00〜15:30
「ヘレニズムからイスラムまでの建築」
岡田保良(国士舘大学イラク古代文化研究所所長)