2024年11月9日開催講演会:Temples in the Southern Levant from the Late Bronze Age to the Iron Age – Analysing Changes in Material Culture and Textual Tradition
公開講演会の案内をいただきましたので、お知らせします。
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【名称】Temples in the Southern Levant from the Late Bronze Age to the Iron Age – Analysing Changes in Material Culture and Textual Tradition
【日時】11月9日(土)13:00〜14:30
【会場】立教大学池袋キャンパスX103教室(対面のみ)
【講師】Filip Čapek(チャールズ大学プロテスタント神学部教授・立教大学国際学術研究交流制度招へい研究員)
【言語】英語(通訳なし)
【内容】本講義では、鉄器時代(紀元前1200〜同600年頃)の南レヴァントの神殿とその変容に焦点を当て、二つの基本的な解釈の方向性を示す。一つ目は考古学で、聖なる建物とその建築の物質的証拠について。もう一つは、旧約聖書/ヘブライ語聖書が、特にイスラエル王国とユダ王国における神殿をどのように描いているかである。ここでは、これらのテキストには、神殿と祭儀に関連する記憶の形式が三重に変容しているという仮説を提唱する。第一は対照的な再解釈(ペリシテと他の近隣諸国)、第二は対外的(イスラエル)、第三は対内的(ユダ)な再編集であり、鉄器時代における宗教的実践の実際の形態を隠蔽するものでもある。より広い文脈において理解するために、後期青銅器時代の神殿と、それらが象徴する地域的・建築的伝統についても概説する。
2024年10月18日開催:国際遺跡研究セミナー「中央アジア古代・中世の考古学研究動向」
公開セミナーの案内をいただきましたので、お知らせします。
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文化遺産国際協力拠点交流事業 第33回国際遺跡研究セミナー「中央アジア古代・中世の考古学研究動向」の開催
文化庁主催文化遺産国際協力拠点交流事業
第33回国際遺跡研究セミナー「中央アジア古代・中世の考古学研究動向」についてお知らせいたします。
この度、奈良文化財研究所では令和6年度文化遺産国際協力拠点交流事業(文化庁主催、奈文研受託)の一環として、中央アジアの研究者を招いてのセミナーを開催する運びとなりました。オンラインハイブリッド開催になりますので、ぜひご参加ください。
【日時】10月18日(金)13:30~18:00
【会場】平城宮跡資料館講堂・オンライン(Microsoft teams)
https://events.teams.microsoft.com/event/23c108ae-41a4-4088-a847-dacde9e7ac8f@bdd725d1-0ab8-4c17-997c-39e61d412a9c
※当日会場へお越しのかたは事前予約は不要です。
オンライン参加される方はteamsアプリをダウンロードのうえ、上記URLから参加ご登録ください。
【問い合わせ先】奈良文化財研究所 国際遺跡研究室 笠原 kasahara-t3a@nich.go.jp
【発表言語】ロシア語(日本語逐次通訳あり)
【プログラム】
開会挨拶・趣旨説明 庄田 慎矢(奈良文化財研究所 国際遺跡研究室 室長)
講演1 13:30~14:30
Muminkhon Saidov (ウズベキスタン文化遺産庁サマルカンド考古学研究所 所長)
Социально экономическая жизнь Центрального Согда в период Караханидов в свете мультидисциплинарных исследований
「学際的研究から見たカラハン朝時代における中央ソグドの社会・経済生活」
講演2 14:30~15:30
Farhod Maksudov (ウズベキスタン科学アカデミー国立考古学センター 所長)
Средневековый кочевой урбанизм в горной зоне Средней Азии: новые исследования
「中央アジア高地における中世遊牧民の都市化:最近の研究」
休憩 15:30~15:45
講演3 15:45~16:45
Akhan Onggaruly (カザフスタン共和国国立マルグラン考古学研究所 所長)
Предварительные итоги исследования памятников 1-5 вв. в Казахстане
「カザフスタンにおける1~5世紀の遺跡研究の予備的成果」
講演4 16:45~17:45
Taylor Hermes (米国アーカンソー大学 助教授)
Активные проекты по биомолекулярному анализу древних животных Центральной Азии
「中央アジアの古代の動物の生体分子分析に関する活発なプロジェクト」
閉会挨拶 Muminkhon Saidov
司会:笠原朋与(国際遺跡研究室 AF)
通訳:Aktolkyn Rustemova、Evdokiia Kaur
2024年11月2日~4日開催:「海外調査のための3次元計測実習」
「海外調査のための3次元計測実習」の案内をいただきましたので、お知らせします。
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2024年度海外調査のための3次元計測実習
開催趣旨
近年、文化遺産の世界では、Agisoft社のMetashapeやiPhoneのScaniverseなどを用いた3次元計測が急速に普及しています。
これらの技術の導入によって、作業時間が大幅に短縮されただけではなく、これまでと比べようのない高精度で文化遺産のドキュメンテーションが可能になってきています。
今年度も日本の3次元計測の第1人者である野口淳先生と中村良介先生を講師にお招きし、海外で文化遺産保護に携わる日本の専門家を対象に、「海外調査のための3次元計測実習」を開催いたします。
受講者の方には、3日間の実習において、MetashapeやScaniverse、MatterportまたUAV(ドローン)を利用した3次元計測の技術を習得していただきます。
主催:東京文化財研究所文化遺産国際協力センター
講師:野口淳(公立小松大学次世代考古学研究センター・特任准教授)
中村良介(産業技術総合研究所)
対象:海外で文化遺産保護に携わる日本の専門家(おもに考古学、建築、保存修復、保存科学、無形文化財を専門とするもの。おもに研究者、大学院生が対象)
人数:20名(申し込み順)
参加費:無料
申し込み先:安倍雅史(東京文化財研究所、Email: abe-m6e@nich.go.jp)。先着20名。
会場:東京文化財研究所地下一階会議室
日程:2024年11月2日(土)、3日(日)、4日(月)
講義内容
11月2日(土)
10:00〜12:00 実習① Metashapeを利用した土器(遺物)の3次元計測実習(野口先生)
12:30〜14:00 昼休み
14:00〜16:30 実習② Metashapeを利用した土器(遺物)の3次元計測実習(野口先生)
11月3日(日)
10:00〜12:30 実習③ Metashapeを利用した土器(遺物)の3次元計測実習(野口先生)
12:30〜14:00 昼休み
14:00〜16:30 実習④ Scaniverseを利用した土器(遺物)の3次元計測実習(野口先生)
11月4日(月)
10:00〜12:30 実習⑤ Matterportを利用した建造物の3次元計測実習(野口先生)、3DDB viewerに関する講義(中村先生)
12:30〜14:00 昼休み
14:00〜16:30 実習⑥ ドローンを利用した遺跡(地形)の3次元計測実習(ドローン操縦実習、DJI Go Pro、DJI Link の体験、既存データの処理)(野口先生)
2024年10月5日開催特別講演会「エジプト、サッカラ遺跡発掘調査最新報告2024」
展覧会と講演会の案内をいただきしましたのでお知らせします。
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金沢大学資料館にて、特別展「古代エジプト3000年の墓地を掘る-エジプト、サッカラ遺跡発掘調査最新報告展-」を開催中です。
今回、その関連企画として特別講演会「エジプト、サッカラ遺跡発掘調査最新報告2024」を開催します。
金沢大学古代文明・文化資源学研究所とエジプト観光考古省の合同調査隊は、今夏もサッカラ遺跡において、継続的な発掘調査を実施しました。これまでにも、本プロジェクトは古代エジプトにおける埋葬習慣の変容を明らかにする上で、極めて重要な成果を挙げています。
特別講演会は、合同調査隊長であり特別展監修者である新学術創成研究機構の河合望教授をはじめとして、発掘調査から帰国直後の研究者の方々による、最新の成果報告会となります。また、講演会終了後に監修者の解説による特別展ミュージアムツアーも行います。
資料館展示室も臨時開館しておりますので、ぜひお越しください。
【金沢大学資料館】
展示室開館時間:10:00~17:00
【特別講演会プログラム】
13:30 開会あいさつ 足立拓朗資料館長
13;35 講演1「サッカラ遺跡発掘調査の最新報告」
河合 望 氏(金沢大学新学術創成研究機構教授)
14:10. 講演2「サッカラ遺跡で出土した新王国時代初期の土抗墓について」
進藤 瑞生 氏(金沢大学人間社会環境研究科博士後期課程)
14:45 休憩(5分)
14:50 講演3「サッカラ遺跡のカタコンベで出土したグレコ・ローマン時代の女神像について」
岡部 睦 氏(金沢大学人間社会環境研究科博士後期課程)
15:25 講演4「サッカラ遺跡から出土した人骨・ミイラについて」
坂上 和弘 氏(国立科学博物館人類研究部 人類史研究グループ長)
16:00 閉会
*閉会後、資料館展示室にてミュージアムツアー
参加費用 入場無料
参加方法 事前申込不要
関連リンク https://museum.w3.kanazawa-u.ac.jp/news/5366/
2024年6月29日開催:公開シンポジウム「アコリス考古学プロジェクト2024」
研究会の案内をいただきましたので、おしらせします。
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このたび、エジプト・アコリス遺跡考古学調査団では2024年6月29日(土)に公開シンポジウムを開催いたします。
直前のご案内となりましたが、皆様のご参加をお待ちしております(ZOOMオンライン同時配信です)
■アコリス考古学プロジェクト公開シンポジウム
■日時:2024年6月29日(土) 13時~17時
■場所:名古屋大学 文学部棟2階237講義室
■会場設営・配布資料等の準備のため、事前にご連絡いただけると幸いですが、当日、直接会場にお越しいただいても構いません。参加費無料です。
■ZOOM
トピック: アコリス考古学プロジェクト2024
時間: 2024年6月29日 01:00 PM 大阪、札幌、東京
Zoomミーティングに参加する:https://x.gd/BVSoA
ミーティングID: 883 9050 7834
パスコード: t0hA13
<<プログラム>>
■6月29日(土)
1300-1305 開会の辞(周藤芳幸)
1305-1335
成川桃子 「紀元前2千年紀後半におけるキプロスの国家形成に関する議論と課題」
1335-1405
佐藤力矢・清水麻里奈 「マネトの『エジプト史』に見るエジプト初期王朝」
1405-1435
藤本俊哉 「ローマ帝政期エジプトにおける任意団体による統制」
1435-1505
周藤芳幸 「ニュー・メニア古代採石場のオノマスティカ」
<休憩>10分間
1515-1545
和田浩一郎 「アコリス遺跡出土のヒト形土製品の再検討」
1545-1615
西本真一 「第一アナスタシ・パピルスの『オベリスクの問題』の読解」
1615-1645
川西宏幸 「ア・カペラの考古学」
■シンポジウム終了後に懇親会を開催いたします。
懇親会への参加希望者は、花坂までにご連絡ください。
(懇親会会費・場所等は未定です。詳細は参加者に追ってご連絡いたします)
≪問い合わせ先≫
花坂哲(ハナサカテツ)
tetsuhanasaka@gmail.com
2024年7月20日・21日開催:『シルクロード学研究会 2024夏』
研究会の案内をいただきましたので、おしらせします。
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『シルクロード学研究会 2024夏』のご案内
趣旨:本会では、キルギスの草原都市遺跡アク・ベシム遺跡の発掘調査報告、および自然科学的分析結果について研究発表をおこないます。
主催:帝京大学文化財研究所/キルギス共和国国立科学アカデミー
会場:帝京大学文化財研究所大ホール/Zoomウェビナー(ハイブリッド)
日程:2024年7月20日(土)・21日(日)
申し込み締め切り:現地参加 7月10日(水) オンライン 7月17日(水)
参加フォーム:https://forms.office.com/r/UTJGsPysg1
1日目(13:30~17:00) ※発表時間25分、質疑応答5分
13:30~13:40 開会挨拶
13:40~14:10 櫛原 功一 春期調査 第1シャフリスタン発掘報告
14:10~14:40 平野 修 春期調査 第2シャフリスタン発掘報告
14:40~14:50 休憩
14:50~15:50 山内和也 大雲寺を掘る
15:50~16:00 休憩
16:00~16:30 岩井 俊平 春期調査 AKB-21区a(大雲寺推定地)の発掘報告
16:30~17:00 望月 秀和 春期調査 AKB-21区b(大雲寺推定地)の発掘報告
17:30~ 懇親会(現地参加者のみ)
2日目(9:30~11:50) ※発表時間30分、質疑応答10分
9:30~10:10 押鐘 浩之 DNA考古学へのマイルストーン
10:10~10:50 槇村 浩一 未定
10:50~11:00 休憩
11:00~11:40 植月 学 アク・ベシム遺跡における家畜利用の地区差とその変遷
11:40~11:50 閉会挨拶
帝京大学文化財研究所 〒406-0032 山梨県笛吹市石和町四日市場1566-2
問い合わせ先:teikyo.silkroad@gmail.com 電話055-261-0015
※研究所へはJR石和温泉駅から徒歩で約25分、タクシーで約8分。駐車場あり。
※本研究会はJSPS科研費21H04984(基盤研究(S))の研究活動の一環です。
2024年7月27日開催:いにしえの世界を探る:金沢大学 古代文明・文化資源学フォーラム 2024
研究フォーラムの案内をいただきましたので、おしらせします。
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「いにしえの世界を探る:金沢大学 古代文明・文化資源学フォーラム 2024」 開催のご案内
金沢大学は古代文明・文化資源学研究所を組織し、私たち人類の過去をめぐる多彩な調査研究プロジェクトを活発に展開しています。そのねらいの時空間的な広がりは、文明誕生よりも古く遡る先史時代から近代・現代にいたるまで、そして日本列島のみならず新旧の大陸をまたぐ世界の各地にまで及びます。こうした活動の最新情報を中高生・学生・一般のみなさまにご紹介するため、昨年に引き続き今年も公開フォーラムを開催する運びとなりました。考古学・考古科学・文化資源学の糾合を目指して金沢大学が取り組んでいる、先端研究の最前線にふれてみてください。
日時/2024年7月27日(土)13:00〜16:30(12:40開場)
会場/石川県文教会館 4階 401・402会議室(大会議室)
http://www.bunkyo.or.jp/basic/access.html
参加方法/対面形式・申込不要・参加無料(先着100名)
主催/金沢大学 古代文明・文化資源学研究所
プログラム:
報告①/小髙 敬寛「メソポタミア文明の源流をたどる —イラク、シャカル・テペ遺跡の発掘調査」
報告②/河合 望「古代エジプト3千年の墓地を掘る —北サッカラ遺跡の発掘調査」
報告③/市川 彰「環境変化は文明の衰退や崩壊を招くのか? —メキシコ、オアハカ州太平洋岸遺跡の発掘調査」
報告④/覺張 隆史「現代人に残る古代人の遺伝的『遺産』を探索する —パレオゲノミクスの新展開」
報告⑤/足立 拓朗「能登半島地震の被災文化財の現状** —**埋蔵文化財を中心として」
報告⑥/松永 篤知「キャンパスに刻まれた5千年の痕跡 —金沢大学構内遺跡からみた先史・古代・中世・近世・近代」
※ 詳細はこちら→ https://isac.w3.kanazawa-u.ac.jp/event/event20240727
※ 金沢大学古代文明・文化資源学研究所の情報はウェブサイトやSNSで発信しています
https://isac.w3.kanazawa-u.ac.jp
https://www.facebook.com/kanazawa.isac
https://x.com/kanazawa_isac
2024年4月20日~6月16日開催特別展:「文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 -ガンダーラから日本へ-」
展示会の案内をいただきましたのでお知らせします。
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龍谷大学龍谷ミュージアム主催・特別展
「文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 -ガンダーラから日本へ-」
■開催期間:2024年4月20日(土)~6月16日(日)
10:00 ~ 17:00 ※最終入館受付は16:30まで
■会 場:龍谷大学 龍谷ミュージアム
■開催趣旨:
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ヒンドゥークシュ山脈のただ中にあって、ユーラシア各地の文化が行き交った、文明の十字路とも呼ばれる地域です。渓谷の崖面には、多くの石窟と2体の大仏が彫られ、その周囲には、「太陽神」や「弥勒」のすがたが、壁画で表現されていました。残念ながら、それらは 2001年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいましたが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図が完成しました。名古屋大学・龍谷大学名誉教授の宮治昭先生による監修のもと、京都市立芸術大学の正垣雅子先生が描いた、貴重な学術研究成果です。
本展では、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、壁画に表された太陽神と弥勒の世界に迫っていきます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子をご覧いただきます。
※詳細は下記URLよりご参照ください。
https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2024/bunmei/
2024年4月9日開催講演会:The End and Disappearance of the Biblical Philistines
公開講演会の案内をいただきましたので、お知らせします。
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日時:2024年4月9日(火)16:00~17:30
場所:立教大学12号館2階会議室
講演者:Aren M. Maeir氏(バル・イラン大学教授)
題目:The End and Disappearance of the Biblical Philistines「聖書のペリシテ人の終焉と消失」
ペリシテ人とその文化は、聖書のテキストや考古学的記録からよく知られており、鉄器時代の南レヴァントで最もよく知られた文化のひとつである。鉄器時代初期(前1200年頃)に出現したペリシテ人は、鉄器時代を通じて複雑な発展と変化を遂げ、イスラエル人、ユダ人、フェニキア人、エジプト人、アッシリア人など近隣の文化とのつながりを示す証拠も数多く残されている。鉄器時代後期、ペリシテ地方はアッシリアに征服されるが、ペリシテ人の文化は繁栄を続ける。紀元前7世紀後半、バビロニアがペリシテを征服すると、事態は急速に変化する。ペリシテ人がバビロニアの支配に反旗を翻すと、バビロンの王ネブカドネザルは前604/3にペリシテに遠征し、ペリシテ人の都市をすべて破壊して、残ったペリシテ人をバビロニアに追放した。これによってペリシテ文化は終わりを告げたのである。その後2世紀ほど、バビロニアの文書にペリシテ出身の人々が登場するものの、明確な文化集団としてのペリシテ人は存在しなくなる。この講義では、ペリシテ人の終焉の過程について述べると同時に、同時代にユダ文化がたどった全く異なる軌跡と比較する。
*英語による発表、事前申し込み不要、参加費無料
2024年4月11日開催:金沢大学エジプト学特別講演会2024-1
講演会の案内をいただきましたのでお知らせいたします。
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金沢大学エジプト学特別講演会2024-1
日時:2024年4月11日(木)15:00〜17:30
場所:金沢大学人間社会第1講義棟301教室
発表者:Dr. Thomas L. Gerzen(ベルリン自由大学)
題目①:From ‘East’ to ’West’ & Back again: Near Eastern Studies in Japan & their multifaceted relationship with its ‘Western’ counterparts
「日本における古代エジプト・古代西アジア研究の形成と「西洋」との関係」
Abstract:
Near Eastern Studies and Egyptology in Japan developed around the mid-nineteenth century, being perceived as a part of ‘Western’ history. This – today somewhat peculiar – notion was due to the German concept of weltgeschichte, introduced by Historian Ludwig Riess (1861–1928), with its global, though Eurocentric perspective, but also to the fact that early Japanese archaeologists were trained by British scholars, such as Assyriologist Archibald Henry Sayce (1845–1933) and Egyptologist William Matthew Flinders Petrie (1853–1942).
By contrast, ‘Oriental’ Studies, originally focusing ancient China, but today covering the Islamic World with its Arabic, Turkish and Persian languages, belong to a different academic department. The appearance of a Japanese translation of “Orientalism” by Literary Historian Edward W. Said in 1986, rendered the situation more complex: Japan, once having been threatened by imperialism itself, had become a colonial power and is considered by many as part of the ‘West’. Consequently, scholars of European studies in Japan were the first to adopt Said’s ideas, creating a kaleidoscopic discourse around ‘Oriental’ and ‘Western’ identities. The lecture is going to highlight the impact of German and British intellectual ‘schools’ and methodology om disciplinary history in Japan, focusing on the role played by the above-mentioned scholars and their oscillating perspectives on ‘East’ and ‘West’.
題目②:‘Oriental Despotism’ at Amarna?: Historiographic Framing(s) of Akhenaten
「アマルナにおける「東洋的専制」?」
Abstract:
Early on in the history of historiography, scholars realized that their work was impacted by zeitgeist. However, it was only after Michel Foucault’s ‘linguistic turn’, inaugurating discourse analysis that historians had to realize that “all art has been contemporary”, as Italian artist Maurizio Nannuci put it. Mirroring their own times in(to) the past, scholars ‘framed’ history according to their weltanschauung. Within Egyptology, the reign of 18th dynasty pharaoh Akhenaten, dubbed as the Amarna period, probably inspired the greatest variety of interpretations in the history of ancient Egypt (British Egyptologist Margaret Murray stating that: “the Amarna period had more nonsense written about it than any other”). These projections were – and still are – centred around the concept of ‘Oriental Despotism’ and addressed different aspects of Akhenaten’s conduct as pharaoh: political, religious, gender-related and, most importantly, ethnic, with reference to a certain cultural heritage or identity. The lecture is going to address the background and development of these various historiographic framings, their effect on scholarly debates and public discourse and also the question, whether an authentic or historically accurate representation of this particular period of Egyptian history is still feasible.
*発表は英語、ハイブリッド方式を予定
*オンラインでの参加をご希望の方は、下記までメールをお送りください。
kanazawa.isac@gmail.com
2024年3月14日開催研究会:ヒッタイト帝国の多言語主義 — 翻訳(学)からの考察
研究会の案内をいただきましたのでお知らせします。
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筑波大学西アジア文明研究センターにおいて、第4回定例研究会を下記の通りハイブリッド方式で開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2024年3月14日(木) 16:30〜18:00
会場:対面+Zoomオンラインのハイブリッド
【対面】筑波大学西アジア文明研究センター
(筑波大学つくばキャンパス共同研究棟A601、https://rcwac.histanth.tsukuba.ac.jp/access)
【オンライン】Zoom ミーティング
URL: https://us02web.zoom.us/j/86458566344?pwd=cW5Bb2lNWDB0SzRsQnVRUzMzOURKZz09
ミーティング ID: 864 5856 6344
パスコード: 871067
講師:北住 智樹 (ベルリン自由大学)
演題:「ヒッタイト帝国の多言語主義 — 翻訳(学)からの考察」
下記ウェブサイトにも掲載しています。
https://rcwac.histanth.tsukuba.ac.jp/event
筑波大学西アジア文明研究センター
https://rcwac.histanth.tsukuba.ac.jp
2024年3月3日開催:フェニキア・カルタゴ研究会第9回公開報告会
研究会の案内をいただきましたので、知らせします。
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フェニキア・カルタゴ研究会第9回公開報告会
お蔭様で公開報告会も今年で9回目を迎える運びとなりました。前半の第一部は卒業論文発表会として、フェニキア・カルタゴ史の分野で卒論を書かれたフレッシュな3人の大学4年生に、その成果をご発表いただきます。
後半の第二部では2023年度の科研の成果報告会として、それぞれレバノンでの発掘調査およびチュニジアでの海外調査の成果を速報という形でお話しいただきます。さらにその後に全体討論の時間を設け、登壇者とフロアやオンラインの皆様との意見交換の場を計画いたしました。是非、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
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日時:2024年3月3日(日)13:30〜16:50終了予定
場所:対面・オンライン併用のハイブリッド開催
対面会場:日本女子大学目白キャンパス 百年館5階506教室
参加をご希望の方は、3月2日(土)正午までに下記のフォームからお申込み下さい。当日のリンク先など参加方法をお知らせします。
https://forms.gle/Gnrsby9ZP5eFTLtg9
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13:30 開会の辞
第一部 卒業論文発表会
13:35 「前6世紀におけるカルタゴの拡大」
藤川 拓己 (東洋大学)
14:00 「カルタゴ「帝国」再考−前6世紀におけるモテュアとカルタゴの関係」
池田 鈴菜(早稲田大学)
14:25 「古代地中海世界におけるカルタゴの交易活動−魚醤と条約に目を向けて」
宮永 陽海(上智大学)
14:50 質問・コメント
15:00 休憩(10分)
第二部 科研費成果報告会
15:10 「2枚のコインとアンフォラ・スタンプ −ティール・アルバスサイト内大型墓からの出土遺物(2023)−」
前野 弘志(広島大学)
15:45 「北アフリカのローマ時代の郊外邸宅 (villa):その図像と遺構 −シディ・グリブ(チュニジア)を中心に−」
瀧本 みわ(武蔵大学)
16: 20 全体討論
司会・コメント・サポート 青木真兵・中村えりな・日野貴裕・丸小野壮太・佐藤育子
主催 フェニキア・カルタゴ研究会 https://phoenician-punic.pya.jp/
共催
古代ローマ期北アフリカの農業に関する学際的研究 21H00584( 研究代表者 滋賀大学 大清水 裕)
レバノン南部の都市ティールにおけるアルバスサイトの発掘調査23H00685(研究代表者 広島大学 前野 弘志)
ご不明の点があれば、下記までお問い合わせください。
佐藤育子 isatou@fc.jwu.ac.jp