2025年3月22日・23日開催:第32回 西アジア発掘調査報告会
第32回 西アジア発掘調査報告会
日本の発掘調査隊が西アジアやその周辺地域で遺跡調査を行う最新状況をお伝えする一般講演会です。今年度は東京文化財研究所と共催で、上野の同研究所での開催となります。対面とオンライン併用の開催です。今年は昨年より多くの海外調査が実施され、最新の調査成果が発表されます。口頭・ポスター発表含め総計30本になります。
開催日:2025年3月22日(土)・23日(日)
会場:東京文化財研究所(東京都台東区)
参加方法:会場での対面とWebexライブ配信(ウェビナー)
主催:日本西アジア考古学会、独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所
後援:一般社団法人日本考古学協会、公益財団法人古代オリエント博物館、国士舘大学21世紀アジア学部附属イラク古代文化研究所、早稲田大学エジプト学研究所
参加費:対面参加は参加費無料です(非会員のみ当日に資料代1000円)。対面参加の方は、事前申し込みは不要です。当日直接会場にお越しください。
オンライン視聴の場合、視聴料は500円です。
オンライン参加の申し込みはこちらから↓
https://jswaa32.peatix.com/
定員(オンライン):200名
オンライン参加申込開始:2025年2月4日(火)正午12:00
オンライン参加申込締切:2025年3月21日(金)正午12:00(前日の正午まで)
※定員になり次第、締め切ります。
1日目終了後の懇親会に参加希望の場合は、こちらのQRコードよりお申し込みください。
もしくはこちらのフォームよりお申し込みください。
【お問合せ先】 日本西アジア考古学会事務局 office@jswaa.org
チラシのダウンロードはこちらから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プログラム
1日目 2025年 3月22日(土)
10:00-10:30 開場・受付
10:30-10:40 開会の辞
【アナトリア、コーカサスの調査】
10:40-11:00 報告①
南コーカサス地方のネアンデルタール人─アゼルバイジャン第15次発掘調査(2024年)─
東京大学総合研究博物館館長・教授 西秋 良宏
11:00-11:20 報告②
石灰岩の丘に暮らした狩猟採集民─トルコ、チャクマックテペ遺跡第4次調査(2024年)─
筑波大学人文社会系教授 三宅 裕
11:20-11:40 報告③
南東アナトリア先土器新石器時代の丘上遺跡─ハルベトスワン・テペシ遺跡の第3次調査(2024年)─
千葉工業大学地球学研究センター研究員 下釜 和也
11:40-12:00 報告④
中央アナトリアにおける銅石器時代解明へ向けて―キュルテペ遺跡中央トレンチ発掘調査2023─
ノートルダム清心女子大学教授 紺谷 亮一
12:00-13:30 昼食休憩
【クルディスタン、レヴァントの調査】
13:30-13:50 報告⑤
ホモ・サピエンスの拡散・定着期における文化動態─南ヨルダン、ヒスマ盆地西部の旧石器遺跡調査(2024年)─
名古屋大学博物館教授 門脇 誠二
13:50-14:10 報告⑥
肥沃な三日月地帯東部の新石器化─イラク・クルディスタン、スレマニ地域チャルモ遺跡の調査(2024)─
名古屋大学高等研究院(博物館)特任助教 ジャンモ・サーリ
14:10-14:30 報告⑦
新石器化と都市化のはざま─イラク・クルディスタン、シャカル・テペ遺跡の第3次発掘調査(2024年)─
金沢大学国際基幹教育院准教授 小高 敬寛
【アラビア半島の調査】
14:30-14:50 報告⑧
アラビア半島の新石器化─サウジアラビア北西部、フマイィット遺跡の第1~2次発掘調査(2024)─
金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授 藤井 純夫
14:50-15:00休憩
15:00-15:20 報告⑨
南東アラビア山麓峡谷における人間活動を探る─オマーン、タヌーフ地区における考古学調査(2023-2024年)─
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教 黒沼 太一
15:20-15:40 報告⑩
南東アラビアのオアシスにおける考古学的景観─オマーン、ユネスコ世界遺産バート遺跡群およびアル=アイン遺跡における踏査(2024年)─
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教 黒沼 太一
15:40-16:00 報告⑪
ホルムズ海峡に面したムサンダム半島北端の歴史を紐解く─オマーン、ブハ地区における遺跡分布調査(2024年)─
総合地球環境学研究所教授 近藤 康久
16:00-16:10休憩
16:10-16:30 報告⑫
バハレーン・ティロス期のマカバ古墳群に葬られた人々─マカバ第1号墳の調査2024─
奈良県立橿原考古学研究所技術アドバイザー 西藤 清秀
16:30-17:20 特別講演
破壊されたシリア、パルミラ博物館の彫像の緊急保存修復2016-2024
ワルシャワ文化財保存修復研究所所長 バルトシュ・マルコウスキ(通訳:西藤 清秀)
17:20 1日目終了
2日目 2025年 3月23日(日)
10:00-10:30 開場・受付
【アラビア半島の調査】
10:30-10:50 報告⑬
ディルムンを掘る─バハレーン、ワーディー・アッ=サイル考古学プロジェクト2024─
東京文化財研究所保存計画研究室長 安倍 雅史
10:50-11:10 報告⑭
バハレーンにおける水中文化遺産調査のポテンシャル─2020年以降の水中遺跡探査事業について─
帝京大学文化財研究所准教授 佐々木 蘭貞
11:10-11:30 報告⑮
中世港町の構造を探る─サウジアラビア・紅海沿岸ハウラー遺跡の考古学調査(2023)─
早稲田大学・東日本国際大学客員教授 長谷川 奏
11:30-11:50 報告⑯
イスラーム墓碑の保存─バハレーンにおける3次元計測調査(2023-2024年)─
東京文化財研究所文化遺産国際協力センター研究補佐員 長尾琢磨
11:50-13:20昼食休憩
【エジプトの調査】
13:20-13:40 報告⑰
エジプト新王国アメンヘテプ3世治世末期の大型岩窟墓(TT47)と周辺の岩窟墓の調査研究─エジプト、アル=コーカ地区、2024年・第15次調査─
早稲田大学名誉教授 近藤 二郎
13:40-14:00 報告⑱
エジプト、サッカラ・ネクロポリスの展開を探る─エジプト、第8次北サッカラ遺跡調査(2024)─
金沢大学教授 河合 望
14:00-14:20 報告⑲
前1千年紀の民衆の生活─エジプト・アコリス遺跡の調査2024─
東京都立大学客員研究員 花坂 哲
14:20-14:40 報告⑳
ヘレニズム村落の構造を探る─エジプト・イドゥク湖沿岸コーム・アル=ディバーゥ遺跡の発掘調査(2024)─
早稲田大学・東日本国際大学客員教授 長谷川 奏
14:40-14:50 休憩
【中央アジアの調査】
14:50-15:10 報告㉑
原シルクロードの形成─ウズベキスタン、ダルヴェルジン遺跡(第5次)での地下探査(2024年)─
金沢大学客員研究員 久米 正吾
15:10-15:30 報告㉒
天山山脈北麓に古代遊牧活動を探る─キルギス共和国シャムシー渓谷・ケゲティ渓谷の考古学調査(2024年)─
奈良文化財研究所主任研究員 山藤 正敏
15:30-15:50 報告㉓
ソグディアナの都市を探る—ウズベキスタン共和国クルゴン・テパ遺跡発掘調査(2024年度)─
東北芸術工科大学准教授 村上 智見
15:50-16:00 休憩
16:00-16:20 報告㉔
ソグド王離宮を掘る─ウズベキスタン共和国カフィル・カラ遺跡(シャフリスタン地区)2024年度発掘調査─
国立民族学博物館准教授 寺村 裕史
16:20-16:40 報告㉕
シルクロードの国際交易都市スイヤブの成立と変遷—キルギス共和国アク・ベシム遺跡の調査(2024)─
帝京大学文化財研究所准教授 櫛原 功一
16:40-17:00 報告㉖
中央アジアの仏教寺院を掘る(3)─キルギス共和国、アク・ベシム(スイヤブ)遺跡・大雲寺推定地の調査─
龍谷大学龍谷ミュージアム教授 岩井 俊平
17:00 閉会の辞
17:05 閉会
【ポスター展示】(会場対面のみ、オンラインではご覧いただけません)
ポスター① レヴァント回廊の歴史を探る─第10次(2024年)・フェニキアの港バトルーン遺跡の発掘調査─
中部大学人間力創成教育院教授 西山 伸一
ポスター② アッシリア帝国東部辺境を掘る─イラク・クルディスタン、ヤシン・テペ考古学プロジェクト:第8次調査(2024年)─
中部大学人間力創成教育院教授 西山 伸一
ポスター③ ソグドの都市の研究─ウズベキスタン共和国ミングテパ遺跡の発掘調査(2024)─
京都芸術大学専任講師 宇佐美 智之
ポスター④ ソグディアナの都市を探る─ウズベキスタン共和国クルドル・テパ遺跡発掘調査(2024年度)─
東北芸術工科大学准教授 村上 智見