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開催中~2020年1月30日(木)迄: 国士舘大学イラク古代文化研究所 特別企画展「甦生」~ベツレヘム聖誕教会 修復事業および発掘調査の軌跡~

「甦生」 ~ベツレヘム聖誕教会 修復事業および発掘調査の軌跡~
“Rebirth” Restoration and Excavation Activities in the Church of the Nativity, Bethlehem

聖地エルサレムから南南西に8キロの位置にあるベツレヘム聖誕教会は、2012年にパレスチナ自治区内で初めてユネスコ世界遺産に登録されました。登録に際し、教会の躯体が崩落する可能性が指摘され、危機遺産としても同時に登録されました。イタリアのフェッラーラ大学によって調査研究が行われ、保存修復事業については同大学の助言の下で、イタリアのプラトに本部を持つピアチェンティ社が行うこととなりました。

現在までに、屋根、窓、外壁、内壁内の漆喰、拝廊、柱頭や柱身、壁面のモザイクなどの修復が完了し、祭壇の背面および洗礼槽を残すだけとなりました。修復作業と同時に身廊床面下の発掘調査も行われ、創建当時の貴重な遺物が出土しました。これらの修復事業が評価され、2019年6月30日の世界遺産委員会において、危機遺産の登録が解除されることとなりました。

今秋の特別企画展は、昨春におこなった『甦りし天使たち ~ベツレヘム聖誕教会の修復事業軌跡~』の続編として、石柱と床モザイクの修復および発掘調査の状況をパネルや動画などで紹介いたします。本展示にあたり、昨春同様、ピアチェンティ社の修復事業に従事されている佐々木愛子氏と写真家のニノ・チェッカテッリ氏に仲介していただき、ピアチェンティ社の全面協力のもと、修復事業に関して、画像や動画のデータを直に提供してきました。光にあふれる姿に甦っていった聖誕教会の様子をぜひご覧ください。

◆展示場所
国士舘大学 世田谷キャンパス 地域交流文化センター2階
イラク古代文化研究所展示室

◆展示期間
2019年10月26日(土)~2020年1月30日(木)
開室時間:10:30~16:30
休室日:火・日、12月27日~1月7日および1月18日

◆展示イベント(すべて聴講無料、申込不要)

・オープニングディ特別講座
10月26日(土)15:00~16:30、イラク古代文化研究所展示室
ピアチェンティ社修復士の佐々木愛子氏と写真家ニノ・チェッカテッリ氏に修復事業とベツレヘムについてお話しいただきます。

・ミニ講座(定員40名程度、展示担当者による講座です。)
11/9(土) 14:30~15:30 「ベツレヘム聖誕教会の歴史」
11/23(土) 14:30~15:30 「ベツレヘム聖誕教会の修復事業」
12/14(土) 14:30~15:30 「ベツレヘム聖誕教会の発掘調査」
※会場につきましては当日展示室にてご確認ください

・スペシャル・ビデオ上映会(上映時間43分)
「天国の修復:ベツレヘム聖誕教会修復事業の軌跡」
11月6日・20日,12月4日・18日,1月8日・15日・22日の各水曜日の14時から展示室内で行います。

◆主催
国士舘大学 イラク古代文化研究所
◆特別協賛
Piacenti S.p.A. Centro Restauri, Prato(http://www.piacenti.org/it/)