学会主催講演会

2017年11月18日(土)/2月10日(土) 開催:公開シンポジウム『最新科学による西アジア文化遺産の調査と保護』

公開シンポジウムのお知らせ

2017年度日本学術振興会科学研究費助成事業として実施する、公開シンポジウムです。
2017年度の公開シンポジウムは、『最新科学による西アジア文化遺産の調査と保護』というテーマを設けました。

近年、無人航空機ドローンやSfM、3Dレーザー・スキャナーなどの最新技術が文化遺産の調査の現場においても利用されるようになってきています。最新の科学技術の応用は、現地調査に大幅な効率化をもたらし、かつてない精緻な情報収集が可能となりました。また、西アジアでは政治的に不安定な状況が続き、アフガニスタンのバーミヤーン遺跡やシリアのパルミラ遺跡など貴重な文化遺産が多く被災していますが、こうした最新技術の活用は、文化遺産の保護にも大きく貢献すると期待されています。

急速に普及した最新の科学技術が西アジア考古学の現場に何をもたらしたのか、また、文化遺産の保護にどのように応用できるのかをシンポジウムで議論します。シンポジウムで扱われる発表内容は、西アジア地域の研究者が長年行ってきた調査・研究また文化遺産保護活動から、選りすぐりのもので構成しています。まとめとして来場者を交えたオープン・ディスカッションの時間も設けています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

シンポジウムは、東京名古屋の2会場でそれぞれ1日ずつ開催します。

参加費無料・事前申し込み不要
主 催 日本西アジア考古学会
後 援 早稲田大学総合人文科学研究センター、早稲田大学エジプト学研究所、名古屋大学博物館
お問い合わせは、メールまたはファックスで学会事務局までお願いいたします
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※PDFのチラシはこちら

【東京会場】早稲田大学戸山キャンパス36号館382教室
開催日:2017年11月18日(土)

東京会場プログラム:
13:00 開場

13:30~13:40「開催趣旨説明」
常木晃(日本西アジア考古学会会長・筑波大学)
13:40~14:10「クフ王の第2の太陽の船と三次元デジタル計測
~仮想復元に向けて~」
吉村作治(東日本国際大学)・大石岳史(東京大学生産技術研究所)
14:10~14:40「クローン文化財技術の文化財保護への活用」
宮廻正明(東京藝術大学)
14:40~15:10「3次元計測手法を用いた遺跡と周辺環境の地理空間情報調査」
早川裕弌(東京大学空間情報科学研究センター)

15:10~15:20 休憩

15:20~15:50「宇宙考古学の最前線」惠多谷雅弘(東海大学情報技術センター)
15:50~16:20「現地の課題に応えるアクションリサーチ~オマーンのデジタル文化遺産
目録づくりの現場から~」近藤康久(総合地球環境学研究所)

16:20~16:30 休憩

16:30~17:20「オープン・ディスカッション」
17:20~17:30「閉会挨拶」近藤二郎(早稲田大学エジプト学研究所・シンポジウム実行委員長)

※11月18日(土)は、シンポジウム終了後、同じ早稲田大学戸山キャンパスにて、
懇親会をかねた日本西アジア考古学の設立20周年記念パーティーが開催されます。

懇親会:2017年11月18日18:00~20:00
事前申込制です。 詳しくはこちら

※会員ではない一般の方も参加可能です。ぜひお越し下さい。

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※PDFのチラシはこちら

【名古屋会場】名古屋大学野依記念学術交流館
日 時:2018年2月10日(土)

名古屋会場プログラム:
13:00 開場
13:30~13:40「開催趣旨説明」
周藤芳幸(名古屋大学・シンポジウム実行副委員長)
13:40~14:10「パルミラ遺跡の将来」
西藤清秀(奈良県立橿原考古学研究所)
14:10~14:40「原子核乾板を用いた宇宙線イメージングによるエジプトのピラミッド調査」
森島邦博(名古屋大学)
14:40~15:10「UAV-SFM手法によるギザのピラミッド群のGNSS測量」
河江肖剰(名古屋大学)

15:10~15:20 休憩

15:20~15:50「西アジアのテル型遺跡における調査支援パッケージの試案」
渡部展也(中部大学)・西山伸一(中部大学)
15:50~16:20「デジタル時代の手軽な調査記録方法-パキスタンでの取り組み事例-」
野口 淳(東京大学総合研究博物館・NPO法人南アジア文化遺産センター)
16:20~16:30 休憩
16:30~17:20「オープン・ディスカッション」
17:20~17:30「閉会挨拶」門脇誠二(名古屋大学博物館)