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2017年6月28日(水)開催:ノートルダム清心女子大学「世界遺産パルミラ遺跡の発掘—シリア文化遺産の将来—」

「世界遺産パルミラ遺跡の発掘—シリア文化遺産の将来—」

講師:西藤清秀先生(奈良県立橿原考古学研究所 技術アドバイザー)
日時:2017年6月28日(水)14:45〜16:15
場所:第一会議室(ノートルダムホール中央棟8階)
   (アクセスマップ )
コーディネーター 紺谷亮一・現代社会学科教授

入場無料・事前申し込み不要

【内容】
シリア・パルミラ遺跡とは、シリアにあるローマ帝国支配時の都市遺跡です。シリアを代表する遺跡の一つで、2015年にISによって破壊されました。この都市遺跡を1990年〜2011年の20年間に渡り、発掘してきた西藤清秀氏をお招きし、パルミラ遺跡の発掘、その後の修復・復元の様子などを、現場で携わってきたから話せるシリアの文化遺産の現状を講演いただきます。また、現在シリア内線などによって、シリアの文化遺産は危機的状況にあります。文化遺産をどのように守り、そして、将来に残していくのかについて考えます。

【西藤清秀先生のご紹介】
奈良県立橿原考古学研究所副所長兼附属博物館館長、元日本西アジア考古学会会長を経て、現在同研究所技術アドバイザー、
奈良女子大学考古学学術研究センター特任教授、2016年日本イコモス賞受賞
西藤清秀氏は、シリア・パルミラ遺跡(オリエントを代表する古代隊商都市でゼノビア女王の時代に最盛期を迎えたが、ローマ帝国の怒りを買い、ローマ軍に滅ぼされた)を1990年〜2011年まで、20年間に渡り、発掘調査してきた。特に2世紀から3世紀の墓7基の発掘調査は世界的にも注目された。発掘後はシリア古物博物館総局との合意のもとに、地下墓の修復・復元を精力的に行い、現地の観光事業にも大きく貢献した。
2011年からのシリア内戦により多大の文化財が強奪・盗掘・破壊にさらされる状況下、西藤氏は日本西アジア考古学会長(任期:2013−2016年)として、世界に先駆けて、シリア文化財関係者のための「シリア考古学・文化遺産国際会議」”Inter national Syrian Congress on Archaeology and Cultural Heritage (ISCACH): Result of 2000 to 2011″をレバノンのベイルートで2016年12月3日〜6日まで開催した。

問い合わせ先
〒700-8516 岡山市北区伊福町2-16-9
ノートルダム清心女子大学文学部現代社会学科 横田・紺谷 086-252-2187