研究会のご案内(2016.1.18)
中央アジア考古学研究会
キルギスとその周辺地域における遊牧社会の形成
開催趣旨:
「ユーラシア古代遊牧社会形成の比較考古学」研究グループ[科研基盤B海外外術調査(2013-2016)。代表:大沼克彦]は西アジアと中央アジアにおける遊牧社会形成の比較考古学研究に着手し、2012年よりキルギスでの考古学調査を実施しています。
今回の研究会では、キルギスでの考古学調査研究を主導するキルギス=トルコ・マナス大学のクバトベク・タバルディエフ教授をお迎えして、同教授が発掘を指揮するイシククル湖南岸カン・ドボ都城(烏孫~モンゴル時代)等の成果についてお話しいただき、キルギス人研究者による考古学調査の最新動向についてお話しいただきます。
また、ユーラシア中央部及び東部地域における遊牧国家の誕生及びその前史としての旧石器社会について研究する日本人研究者のお話をうかがい、同研究グループによる研究の方向性をさらに見据えたいと思います。
続いて、同研究グループのこれまでのキルギスでの考古学調査成果について、モンゴル及びウズベキスタンでの日本人研究者による現地調査成果と比較しつつ、中央アジアにおける遊牧社会の形成について考える機会としたいと思います。
開催要領:
・日時:2月6日(土)13:00~18:00
・会場:黒田記念館黒田記念室(セミナー室)
http://www.tobunken.go.jp/kuroda/index.html
・主催:日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「ユーラシア古代遊牧社会形成の比較考古学」
(2013-2016)研究グループ(代表:大沼克彦・国士舘大学名誉教授)
・言語:日本語(キルギス人研究者については日本語通訳あり)
・入場無料、定員50名、
申し込み不要(懇談会は要申し込み。会費:5000円程度)
プログラム:
13:00~13:10
開会挨拶/趣旨説明
大沼克彦(国士舘大学名誉教授)
久米正吾(東京文化財研究所アソシエイトフェロー)
【基調講演】
13:10~14:10
キルギスにおける歴史考古学調査の最新動向(日本語通訳あり)
クバトベク・タバルディエフ(キルギス=トルコ・マナス大学教授)
14:10~14:45
遊牧国家の形成と展開
林俊雄(創価大学教授)
14:45~15:20
遊牧社会形成前史としてのユーラシア東部地域の旧石器社会
佐藤宏之(東京大学教授)
15:20~15:30 休憩
【キルギスにおける遊牧社会の形成】
15:30~15:55
山岳地帯における遊牧社会の形成:キルギスにおける青銅器時代考古学調査
久米正吾(東京文化財研究所アソシエイトフェロー)
15:55~16:20
中央アジア、コーカサスにおける地考古学研究と地形計測の最新動向
早川裕弌(東京大学准教授)
16:20~16:45
中央アジアにおける青銅器生産と遊牧社会
荒友里子(筑波大学大学院博士課程)
16:45~16:55 休憩
【キルギスの周辺社会】
16:55~17:20
遊牧社会匈奴の形成と鉄器生産
笹田朋孝(愛媛大学准教授)
17:20~17:45
ウズベキスタン、カラテパ遺跡からみる仏教の伝播
古庄浩明(駒澤大学講師)
17:45~18:00
総合討論及び閉会挨拶
18:30~ 懇談会
(上野、根津、鶯谷等、会場周辺を予定しています)
問い合わせ先:
久米 正吾(東京文化財研究所文化遺産国際協力センター)
〒110-8713 東京都台東区上野公園13-43
Tel: 03-3823-4809 Fax: 03-3823-4867
E-mail: kume@tobunken.go.jp