その他の研究会等

アインダーラ遺跡の保護に関する写真提供のお願い

6⽉1⽇付で筑波⼤学⻄アジア⽂明研究センターより、シリア・アインダーラ遺跡の保護に関する写真提供の依頼がありました。
関連地域の遺跡・文化財の保護は、会則第3条に掲げていますように、当会の目的を達成するための事業のひとつでもあり、これまでも重要な事業として取り組んでまいりました。
会員の皆様のご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

なお本件に関しましては、学会での取りまとめは致しませんので、個別にご連絡いただきますよう、お願い申し上げます。

***********************************
平素よりお世話になっております。
さて、筑波⼤学⻄アジア⽂明研究センターでは、令和3年度に「シリア・アラブ共和国におけるアイン・ダーラ遺跡の保護のための⼈材育成事業」(⽂化庁⽂化遺産保護拠点交流事業)を実施いたします。
本事業で対象とするアイン・ダーラ遺跡は、シリア北部に所在する、紀元前10世紀頃に遡るシリア・ヒッタイト式の⽞武岩製の神殿遺跡であり、東地中海沿岸に興隆した多様な神々の信仰と礼拝の様⼦を反映する神殿遺跡として、考古学的にも歴史的にも⾮常に重要な遺跡といえます。また、アイン・ダーラ遺跡においては、過去に⽇本隊による保存修復事業も実施され、⽇本との関わりも深い遺跡です。
しかし、国内外のメディアで報道された通り、2018年1⽉にトルコ空軍による空爆によって、遺跡が深刻な被害を受け、劣悪な保存状態にあります。そうした状況を受け、筑波⼤学では、「シリア・アラブ共和国におけるアイン・ダーラ遺跡の保護のための⼈材育成事業」の⼀環として、アイン・ダーラ遺跡の被害状況を詳細に記録し、後世に伝えるべく、現地の専⾨家と協⼒し、情報収集およびドキュメンテーション作業を⾏う予定です。
つきましては、2018年以前のアイン・ダーラ遺跡を撮影した写真をお持ちの⽅がいらっしゃいましたら、写真を破壊後の遺跡の状況と⽐較し、ドキュメンテーション作業の参考にいたしたく、ご提供いただけますようお願い申し上げます。
写真をご提供いただける⽅は、下記連絡先までお問い合わせください。

[連絡先]
筑波⼤学⻄アジア⽂明研究センター
Email: rcwasia@hass.tsukuba.ac.jp
sari-0088@hotmail.com(担当:ジャンモ・サーリ)

[写真について]
– デジタルデータでお送りいただける場合は、解像度は 300dpi 以上のものをご⽤意ください。
– プリント済みのものをお送りいただける場合は、こちらでスキャンした後に返却いたします。
– 詳細は、⻄アジア⽂明研究センターにお問い合わせください。

なお、筑波⼤学では、これまでの、シリア内戦下で破壊の危機にある⽂化遺産の保護・継承に資するべく、様々な事業を継続して実施してまいりました。事業の成果は、下記⻄アジア⽂明研究センターの URL からご覧いただけます。
http://rcwasia.hass.tsukuba.ac.jp/bunka/

筑波⼤学⻄アジア⽂明研究センター
〒305-8571 茨城県つくば市天王台 1-1-1
Tel: 029-853-5441
E-mail: rcwasia@hass.tsukuba.ac.jp
https://rcwac.histanth.tsukuba.ac.jp