過去の活動

第21回総会・大会の開催について

 新緑の候、会員の皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日本西アジア考古学会第21回(2016年度)総会・大会を、立教大学池袋キャンパスにおいて、下記の要領で開催することとなりました。西アジア地域での紛争は一向に治まる気配がない昨今ではありますが、会員の皆様のご協力により、当該地域に関するセッションを含めて多くの発表を準備することができました。

 会員の方は総会・大会の開催に先立ちまして、事前に総会への出欠ならびに大会等行事への参加・不参加の確認をしたく存じますので、ご案内の郵便に同封いたしました葉書にて6月6日(月)までにご返信下さいますよう、お願い申し上げます。特に懇親会に参加をご希望の会員は、発注・準備の関係上、期日までのお申し込みを厳守でお願い申しあげます。
 なお例年のことではございますが、総会は2日目午後の開催となっております。今年度は6月26日(日)に開催いたしますので、お間違えないようお願いいたします。また、会則第13条の規定により、出席者と委任状の合計が会員数の過半数を越えない場合は定足数を満たさないこととなり、総会が成立いたしません。欠席される会員は葉書の委任状欄にご署名の上、必ずご返送くださいますようお願い申し上げます。
 一般の方(非会員)は、2日目昼に行われる総会には出席できませんが、大会(研究発表)は公開をしております。一般の方の参加につきましては、参加費1,000円(要旨集代金含む)を申し受けます。

 大会の研究発表は、口頭発表18本とポスター発表8本が予定されており、また昨今ようやく調査が再開されてきましたイラク北部クルディスタン地域に関するセッション「イラク・クルディスタンの考古学とその展望:ペシュダール平原からシャフリゾール平原まで」がエントリーされております。盛りだくさんな内容となっておりますので、ぜひ足をお運びいただきますよう、ご案内申し上げます。

日本西アジア考古学会 第21回総会・大会開催要項

開催日:2016年6月25日()・26日(
会 場:立教大学池袋キャンパス 14号館5階D501教室
東京都豊島区西池袋3-34-1
rikkyomap
http://www.rikkyo.ac.jp/access/(交通アクセス)
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/(キャンパスアクセス)
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/(キャンパスマップ)
アクセス:JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線「池袋駅」下車。西口より徒歩約12分(会場14号館まで)。最寄りはC3出口。
参加費:日本西アジア考古学会員は、資料代500円を申し受けます。
一般参加者は参加費・資料代として1,000円を申し受けます。
昼食:土曜日は大学内の食堂を利用することが可能です。日曜日は大学内の食堂の多くが休業となります。大学周辺の飲食店やコンビニ等をご利用ください。
喫煙:学内は基本的に禁煙です。会場のある14号館前に指定された喫煙場所があります。
懇親会:6月25日の研究発表終了後、17時45分より行います。事前申し込みが必要です
 会場/イタリアン「Tante Grazie タンテ グラッツィエ」
 (東京都豊島区西池袋5-3-2 TEL 03-5577-5939)
 参加費/6,000円、(学部生・大学院生4,000円)を予定しています。
 お申し込みは葉書、ファックス、e-mailで学会事務局まで。6月6日(月)締切
 〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学人文社会系歴史・人類学専攻 常木研究室
 e-mail:office@jswaa.org  FAX:029-853-4432

 

プログラム

6月25日(土)(第1日目)

12:30 開場
13:00-13:10  開催挨拶  会長 西藤清秀
研究発表①(D501教室)
13:10-13:30  上杉彰紀・紺谷亮一・須藤寛史・山口雄治・フィクリ=クラックオウル
「銅石器時代〜前期青銅器時代・アナトリア中央部における土器の様相」
13:30-13:50  安倍雅史・上杉彰紀・西藤清秀・後藤 健
「ワーディー・アッ=サイル古墳群から見た古代ディルムンの系譜」
13:50-14:10  上杉彰紀
「南インド巨石文化における古墳変遷に関する基礎的研究」
14:10-14:30  土居通正
「前13世紀後半から崩壊までのウガリト出土のエーゲ海の土器について」
14:30-14:50  江添 誠
「イエスによる悪霊祓いの奇跡の舞台はどこか? ―イエス時代のガリラヤ湖東岸地域の考古学的検討を通じて―」
14:50-15:10   休 憩
ミニセッション(D501教室)
「イラク・クルディスタンの考古学とその展望:ペシュダール平原からシャフリゾール平原まで」
15:10-15:15  常木 晃  趣旨説明
15:15-15:35  常木 晃
「ペシュダール平原とチェムチェマル地区の先史時代」
15:35-15:55  西山伸一
「ペシュダール平原とシャフリゾール平原の鉄器時代」
15:55-16:15  辰巳祐樹
「テル型遺跡の地下探査」
16:15-16:35  渡部展也
「UAVを利用したテル型遺跡の分析調査」
16:35-16:55  西山伸一・渡部展也
「考古学と地理情報科学から見たテル型遺跡の調査手法」
16:55-17:10  質疑応答(司会:西山伸一)
17:45-19:45  懇親会(事前申込制) イタリアン・レストラン「タンテ・グラッツィエ」

 

6月26

9:00  開場
研究発表②(D501教室)
9:30-9:50   原田 怜・山内和也
「JICA大エジプト博物館保存修復センター技術支援プロジェクト」
9:50-10:10  板橋 悠
「ティグリス川上流域新石器集落の淡水魚消費の時代変化」
10:10-10:30  小泉龍人
「彩文顔料の組成とレンガの熱的挙動」
10:30-10:50  千本真生・金成太郎・柴田 徹・禿 仁志
「ブルガリア前期青銅器時代における土器の産地推定と移動 ―ノヴァ・ザゴラ遺跡の分析をもとに―」
10:50-11:10  四角隆二・阿部善也
「メソポタミアにおけるサーサーン・ガラスの様相 ―大英博物館所蔵品の検討から―」
11:10-11:30  巽 善信・阿部善也
「正倉院タイプ切子ガラス碗の先行例 ―蛍光X線分析による提示―」
11:30-13:00  昼食休憩
12:30-13:00  ポスターセッション・コアタイム
13:00-14:10  日本西アジア考古学会 第21回総会(D501教室)
       ※非会員は会場への入場ができません。
14:10-14:30    休憩
研究発表③(D501教室)
14:30-14:50  西秋良宏
「イラン新石器時代の展開とムレファティアン石器群」
14:50-15:10  馬場匡浩
「古代エジプトにおける土器の規格化・大量生産のはじまり」
15:10-15:30  竹野内恵太
「エジプト初期王朝時代における石製容器の地域的保有状況と流通網の変化」
15:30-15:50  山田綾乃
「建設労働者組織の変革とその背景 ―古王国時代第6王朝ピラミッド2基の事例から-」
15:50-16:10  山崎世理愛
「出土遺物と図像資料からみたエジプト中王国時代の装身具利用」
16:10-16:30  河合 望
「エジプト、北サッカラにおける新王国時代の墓地の調査研究 ―サーベイを中心に―」
16:30-16:50  西本真一
「未完成の石灰岩製オベリスク」
16:50-17:00  閉会挨拶  実行委員会副委員長 宮下佐江子

 

ポスターセッション(D502教室)

P1 藤井純夫
 「有溝石錘と柱穴台座 ―ヨルダン乾燥域のテント新石器時代―」
P2 藤井純夫・足立拓朗・長屋憲慶
 「ヨルダン南部ジャフル盆地の遊牧化 ―ジャバル・ジュハイラ遺跡の第2~4次発掘調査(2015年)―」(参考展示/発掘調査報告会ポスターの再展示)
P3 藤井純夫・足立拓朗・長屋憲慶
 「アラビア半島の遊牧化 ―ワディ・シャルマ1号遺跡の第4次発掘調査(2015年)―」(参考展示/発掘調査報告会ポスターの再展示)
P4 長屋憲慶
 「エジプト文明形成期のモノづくり ―波状剥取ナイフ複製実験からの考察―」
P5 黒沼太一
 「合葬墓に見るエジプト・ナカダ文化期墓制の一側面 ―ナカダ遺跡の事例研究―」
P6 後藤 健・西藤清秀・安倍雅史・上杉彰紀・濱崎一志・吉村和久・岡崎健治・堀岡晴美・鈴木崇司・成田 竣
 「バハレーン、ワーディー・アッ=サイル考古学プロジェクト2016」
P7 上杉彰紀・安倍雅史・西藤清秀・後藤 健
 「前3千年紀末・バハレーンにおける古墳分布の基礎的研究」
P8 牧野久実
 「ヘレニズム・ローマ時代のパレスティナにおけるフタの研究」